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TFS アップグレード ウィザードの実行

アップグレードの選択

TFS アップグレード ウィザードの実行方法

まず TFS をインストールし、アップグレード構成ウィザードを実行します。新しいハードウェアに TFS を移行した場合には、TFS の URL を変更する必要があります。TFS アプリケーション層を新しいハードウェアに移動する場合は、TFS のアップグレード ウィザードの実行が完了した後に、アプリケーション層の URL を更新する必要があります。

ヒントヒント

TFS をインストールしたら、構成ツールが自動で表示されます。表示されない場合には、TFS 管理者コンソールからアクセスできます。[スタート] メニューから TFS 管理者コンソールを起動します。管理者コンソールで、[アプリケーション層][インストール済みフィーチャーの構成] の順に選択します。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、Windows 管理者セキュリティ グループのメンバーである必要があります。基本的な TFS インストールをアップグレードする場合に必要な許可はこれだけです。レポート機能を構成する場合は、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバー上の Windows Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要もあります。SharePoint を構成する場合は、SharePoint 製品管理サイトのファーム管理者グループのメンバーである必要があります。構成データベースをホストするデータベース エンジンをインストールしていないか、または使用している SQL Server のインスタンスをデータベース管理者が管理している場合は、SQL Server の sysadmin サーバー ロールのメンバーである必要があります。

Team Foundation Server のインストーラーを実行するには

  1. Team Foundation Server の DVD をドライブに挿入し、tfs_server.exe ファイルを起動してインストールを開始します。

  2. ライセンス条項のダイアログ ボックスで、ライセンス条項を受け入れ、[今すぐインストール] をクリックします。

    Team Foundation Server をファイル システム内の特定の場所にインストールする場合は、Team Foundation Server をインストールする場合は、既定のインストール場所の横にある参照ボタン ([…]) を選択します。

Team Foundation Server アップグレード ウィザードを実行するには

  1. Team Foundation Server 構成ツールで、[アップグレード] をクリックし、[ウィザードの開始] をクリックします。

    Team Foundation Server のアップグレードの構成ウィザードが表示されます。

  2. [ようこそ] 画面を読み、[次へ] を選択します。

  3. 以前のバージョンの Team Foundation Server のデータをホストする SQL Server のインスタンスの名前を入力し、[利用可能なデータベースの一覧表示] をクリックします。

    構成データベースが AlwaysOn 可用性グループに含まれている場合には、[This instance is a SQL AwlaysOn Availability Group] (このインスタンスは SQL AlwaysOn 可用性グループです) を選択します。

    ウィザードで、アップグレードできる Team Foundation Server の配置が一覧表示されます。複数の配置が表示されている場合は、アップグレードする配置を選択します。

  4. [現在のバックアップがある場合は、このボックスをオンにする] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

    バックアップが必要な場合には、[データベース バックアップ ツールを起動するには、ここをクリックします] を選択し、次の手順に従って TFS のアップグレード ウィザードを続けます。

    TFS のデータベース バックアップ ツールは、[SQL Server インスタンス] で指定された SQL Server インスタンスにあるデータベースを表示します。

    1. [Select databases to back up] (バックアップするデータベースの選択) で、バックアップするデータベースを選択します。

      お困りの際は、MSDN の TFS 2010 データベースの一覧または MSDN の TFS 2008 データベースの一覧を参照してください。

    2. [データベースのバックアップ先] で、既定の場所をそのまま使用するか、別の場所を入力します。

      [!メモ]

      ネットワークのこの場所に格納されているバックアップを上書きする場合は、[この場所にある既存のデータベース バックアップを上書きする] を選択できます。

    3. [今すぐバックアップ] を選択します。

      バックアップ ツールによって、バックアップ中の各データベースについて進行状況が報告されます。

    4. [閉じる] をクリックします。

  5. ビルトイン アカウントを使用する場合は [システム アカウントを使用する] をクリックし、ドメイン アカウントまたはローカル アカウントを使用する場合は [ユーザー アカウントを使用する] をクリックします。ユーザー アカウントを使用する場合は、そのパスワードを入力する必要があります。ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストするには、[テスト] を選択します。

    このサービス アカウントの既定値は Network Service です。

  6. [認証方法] で、[NTLM] または [ネゴシエート (Kerberos)] を選択し、[次へ] をクリックします。

    • [NTLM] を選択した場合は、NTLM 認証が使用されます。このオプションは既定の設定です。

    • [ネゴシエート (Kerberos)] を選択した場合は、Kerberos 認証が最初に試行されます。この認証に失敗した場合は、NTLM 認証が使用されます。

  7. TFS 2008 からアップグレードする場合には、ポートまたは仮想ディレクトリを指定するか、既定値をそのまま適用します。他のバージョンの TFS からアップグレードする場合は、次の手順に進んでください。クライアント オペレーティング システムの場合は、手順 10. に進んでください。クライアント オペレーティング システムでは、SharePoint 製品、または Team Foundation Server のレポート機能の構成 (手順 8. と 9.) を実行できません。

  8. [Team Foundation Server のレポートを構成します。] ページを使用して、レポートの使用を有効にするか無効にするかを選択します。レポート機能を使用する場合は、[Team Foundation Server で使用するレポートを構成する] チェック ボックスをオンにします。レポート機能を使用しない場合は、このチェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    ヒントヒント

    レポートを使用しないで、後でアップグレード時に追加する場合は、レポート ウェアハウス データベース (TFS_Warehouse および TFS_Analysis) に別のデータベース名を使用することが必要になる場合があります。または、古いレポート データベースを削除することもできます。この場合は、既定の名前を使用して新しいデータベースが作成されます。

    1. [Reporting Services のインスタンス] に、SQL Server Reporting Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[URL の設定] をクリックします。

      レポート サーバーおよびその管理サイトの URL が、[レポート サーバーの URL] および [レポート マネージャーの URL] のドロップダウン リストに表示されます。

    2. Team Foundation Server に使用する URL をクリックし、[次へ] をクリックします。

    3. TFS 2008 からアップグレードする場合は、次の手順に進んでください。それ以外の場合には、ウェアハウス データベースをホストするためにデータベース エンジンおよびフルテキスト検索を実行しているサーバーの名前を入力し、[利用可能なデータベースの一覧表示] を選択します。

      ウィザードで、アップグレードできる、利用可能なウェアハウス データベースが一覧表示されます。アップグレードするデータベースをクリックし、[次へ] をクリックします。

      SQL Server への接続をテストするには、[テスト] をクリックします。 

    4. [SQL Analysis Services のインスタンス] に、SQL Server Analysis Services を実行しているサーバーの名前を入力し、[次へ] をクリックします。

      SQL Server への接続をテストするには、[テスト] を選択します。

    5. レポート リーダー アカウントの名前およびパスワードを入力し、[次へ] を選択します。手順 5. で Team Foundation Server のサービス アカウントにユーザー アカウントを指定していて、この手順では別のアカウントを使用する場合は、[Team Foundation Server のサービス アカウントとは異なるアカウントをレポート リーダー アカウント用に使用する] チェック ボックスをオンにする必要があります。

      ユーザー アカウントとパスワードの組み合わせをテストするには、[テスト] を選択します。

  9. [Team Foundation Server の SharePoint を構成します。] ページを使用して、SharePoint 製品を使用するかどうかを指定します。SharePoint 製品 を構成する場合は [Team Foundation Server で使用する SharePoint を構成する] チェック ボックスをオンにし、構成しない場合はこのチェック ボックスをオフにして、[次へ] をクリックします。

    SharePoint 製品を構成する場合は、次のいずれかの手順を実行します。

    [!メモ]

    TFS 2008 からアップグレードし、SharePoint を選択した場合には、[SharePoint の既存のサーバー ファームを使用する] のチェック ボックスはありません。そのため、SharePoint Web アプリケーションと SharePoint 管理サイトの URL を入力し、[次へ] を選択してください。

    • [現在の SharePoint の設定を使用する] をクリックして SharePoint 製品 の設定を保持し、[次へ] をクリックします。

      通常、このオプションは、既存のポータルを引き続き使用する場合に使用します。既存のポータルには、Windows SharePoint Services の新しい Team Foundation Server 拡張機能がインストールおよび構成されている必要があります。アップグレードするサーバー上にポータルがある場合は、新しい拡張機能が自動的に構成されます。

    • [SharePoint の既存のサーバー ファームを使用する] をクリックし、SharePoint Web アプリケーションと SharePoint 管理サイトの URL を入力し、[次へ] をクリックします。これらの URL への接続をテストするには、[テスト] をクリックします。

      通常、このオプションは、新しいポータルに移行する場合に使用します。新しいポータルには、SharePoint 製品の移行されたデータが格納されている必要があります。

  10. TFS 2008 からアップグレードするのでない場合は、次の手順に進んでください。TFS 2008 からアップグレードする場合には、プロジェクト コレクションの名前および説明の既定値を受け入れるか、必要に応じて新しい名前と説明を入力し、[次へ] を選択します。

  11. [レビュー] ページで設定を確認し、[次へ] をクリックします。

    ウィザードによって構成が検証されます。

  12. [構成] をクリックします。

    ウィザードによって構成設定が適用されます。

  13. [次へ] をクリックします。

    データがアップグレードされるため、進行状況レポートが表示され、実行されている手順の詳細が表示されます。

  14. [次へ] をクリックします。

  15. 最後の概要の画面を読み、[閉じる] をウィザードで 1 回、構成ツールでもう 1 回の計 2 回選択します。

    [!メモ]

    アップグレードが失敗した場合は、概要の画面で [完全なログを開くには、ここをクリックします] をクリックして詳細なログ ファイルを確認します。ログ ファイルで特定された未解決の問題を解決したら、[Team Foundation 管理コンソール] を使用してアップグレードを再開できます。[チーム プロジェクト コレクション][状態] タブで、[コレクションの作成] をクリックし、[ジョブの再実行] をクリックします。

TFS の URL の更新

インプレース アップグレードを行った場合は、これらの両方の手順を無視できます。

TFS アプリケーション層を新しいハードウェアに移行した場合は、アプリケーション層および TFS の SharePoint 拡張機能で TFS の URL を更新する必要があります。

アプリケーション層での TFS の URL の更新

  1. TFS アプリケーション層で、Team Foundation Server の管理コンソールを開きます。

  2. ナビゲーション バーで、[アプリケーション層] を選択し、[URL の変更] をクリックします。

    [URL の変更] ウィンドウが開きます。

  3. [通知 URL] に新しいアプリケーション層サーバーの URL を入力し、[OK] を選択します。

SharePoint 用の TFS 拡張機能で、TFS アプリケーション層の URL を更新します。

  1. SharePoint を実行しているサーバーで、Team Foundation Server の管理コンソールを開きます。

  2. ナビゲーション バーで、[SharePoint 製品の拡張機能] を選択し、[SharePoint Web アプリケーション] を選択した後に、[アクセスの変更] をクリックします。

    [Team Foundation Server へのアクセス] ウィンドウが開きます。

  3. [Team Foundation Server の URL] に新しいアプリケーション層サーバーの URL を入力し、[OK] を選択します。

参照

概念

TFS のアップグレード要件

方法: Team Foundation Server 用のリモート SharePoint 製品をインストールする