方法: 既存の MFC リボンをリボン リソースに変換する
リボン リソースは、手動でコード化されたリボンよりも、簡単に視覚化、変更、および管理できます。ここでは、MFC プロジェクト内に手動でコード化されたリボンをリボン リソースに変換する方法について説明します。
MFC リボン クラス (CMFCRibbonBar クラスなど) を使用するコードを含む既存の MFC プロジェクトが存在する必要があります。
MFC リボンをリボン リソースに変換するには
Visual Studio で、既存の MFC プロジェクトにおいて、CMFCRibbonBar オブジェクトが初期化されるソース ファイルを開きます。通常、このファイルは mainfrm.cpp です。リボンの初期化コードの後に次のコードを追加します。
m_wndRibbonBar.SaveToXMLFile("RibbonOutput.xml");
ファイルを保存して閉じます。
MFC アプリケーションをビルドして実行した後、メモ帳で RibbonOutput.txt を開き、その内容をコピーします。
Visual Studio で、[プロジェクト] メニューの [リソースの追加] をクリックします。[リソースの追加] ダイアログ ボックスで、[Ribbon] を選択し、[新規作成] をクリックします。
Visual Studio でリボン リソースが作成され、デザイン ビューで開かれます。リボン リソース ID は IDR_RIBBON1 です。これはリソース ビューに表示されます。リボンは ribbon1.mfcribbon-ms XML ファイルの中に定義されます。
Visual Studio で、ribbon1.mfcribbon-ms を開き、その内容を削除します。次に、コピーしておいた RibbonOutput.txt の内容を貼り付けます。ribbon1.mfcribbon-ms を保存して閉じます。
CMFCRibbonBar オブジェクトが初期化されるソース ファイル (通常は mainfrm.cpp) を再度開き、既存のリボン コードをコメント アウトします。コメント アウトしたコードの後に次のコードを追加します。
m_wndRibbonBar.LoadFromResource(IDR_RIBBON1);
プロジェクトをビルドしてプログラムを実行します。