ReportViewer コントロール (Visual Studio)
Microsoft Visual Studio 2012 には、レポートのデザイン機能と ReportViewer コントロールが含まれており、完全な機能を持つレポートをカスタム アプリケーションに追加できるようになっています。レポートには、表形式データ、集計データ、および多次元データを含めることができます。ReportViewer コントロールは、アプリケーションでレポートを処理および表示する目的で提供されています。コントロールには 2 つのバージョンがあります。ReportViewer Web サーバー コントロールは、ASP.NET AJAX プロジェクトのレポートをホストするために使用される ASP.NET AJAX コントロールです。ReportViewer Windows フォーム コントロールは、Windows アプリケーション プロジェクトのレポートをホストするために使用します。
どちらのコントロールも、ローカル処理モードまたはリモート処理モードで実行するように構成できます。処理モードの構成方法は、デザインから配置に至るまでのレポートに関するすべての局面に影響を与えます。
ローカル処理モードは、クライアント アプリケーション内の ReportViewer コントロールによって実行されるレポート処理を指します。すべてのレポート処理は、アプリケーションによって提供されるデータを使用してローカル プロセスとして実行されます。ローカル処理モードで使用するレポートを作成するには、Visual Studio のレポート プロジェクト テンプレートを使用します。詳細については、「ローカル処理のための ReportViewer の構成」を参照してください。
リモート処理モードとは、SQL Server 2008 以上の Reporting Services レポート サーバーによって実行されるレポート処理を指します。リモート処理モードでは、ReportViewer コントロールはビューアーとして使用され、Reporting Services レポート サーバーで処理されたレポートを表示します。データの取得からレポートの処理に至るまでのすべての処理は、レポート サーバーで実行されます。リモート処理モードを使用するには、ライセンス供与された SQL Server 2008 以上が必要です。詳細については、「リモート処理用の ReportViewer の構成」を参照してください。
アプリケーションで ReportViewer コントロールを使用するには、プロジェクト フォームまたは Web ページへのコントロールの追加、ローカル レポート定義またはサーバー レポートを使用するためのコントロールの構成、データ ソースの参照の更新、およびアプリケーションでのレポートとコントロールのテストと配置の方法について理解している必要があります。これらの主要な手順を学ぶために、チュートリアルが用意されています。詳細については、「サンプルとチュートリアル」を参照してください。
このセクションの内容
用語 |
定義 |
ReportViewer コントロールの機能、および Web サーバー コントロールと Windows フォーム コントロールの違いについて説明します。 |
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コントロールやレポートをアプリケーションに追加し、ローカルまたはリモートの処理を実行するようにコントロールを構成し、コントロールのプロパティを設定する方法について説明します。このセクションでは、レポートのナビゲーション、検索、エクスポート、印刷などの ReportViewer の実行時機能についても説明します。 |
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ローカル処理モードで実行されるレポートの作成方法について説明します。 |
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ReportViewer の配置手順と要件について説明します。 |
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さまざまなシナリオでレポートを作成し、コントロールを構成する方法について、手順に沿って説明します。 |
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ReportViewer Windows フォームおよび Web サーバー コントロールのマネージ API リファレンスに加えて、Web サーバー コントロールのクライアント側 API リファレンスが含まれます。 ReportViewer Web サーバー コントロールには、Microsoft AJAX Library に基づく一連のクライアント側 API が用意されています。このクライアント側 API によって、ReportViewer ユーザー インターフェイスの動作をより細かく制御することができます。 |