インシデントに関する作業

完了

インシデントは、フィールド エージェントによって一般に作業される問題についてのタスク、製品、サービスの定義などの項目を設定するために使用できるテンプレートです。 作業指示書のインシデントを選択すると、それに対して定義されている製品、サービス、タスクが自動的に入力されます。 たとえば、MRI 機器のサービスを行う会社では、技術者は MRI の点検を行うために定期的に派遣されます。

点検には、以下の製品、サービス、タスクが含まれる可能性があります。

  • 製品

    • リチウム バッテリー 1 個

    • 傾斜磁場コイル 2 個

  • サービス

    • MRI 清掃
  • タスク

    • 電力消費量の測定: 30 分

    • バッテリ交換: 15 分

    • 傾斜磁場コイル交換: 30 分

    • 顧客署名受領: 15 分

組織での MRI 検査の 90% にこの情報が含まれている場合、MRI 検査という名前のインシデントの種類を作成できます。 これにより、この項目のセットが自動的に作業指示書に追加され、各項目を毎回手作業で追加する必要がなくなるため、プロセスが簡略化されます。

作業指示書に対してプライマリ インシデントの種類の定義を選択すると、次の情報が自動的に設定されます。

  • 既定の作業指示書の種類: 検査障害対応予防的メンテナンスなど、実行する作業指示書の種類を指定します。

  • スキル/特性: この種類の項目の作業を行うためにリソースが必要とするスキルまたは認定資格を定義します。

  • 実行するタスク: 作業指示書に対して実行するタスクの一覧と各タスクの期間をフィールド担当者に提供します。 作業指示書に追加されたすべてのタスクの合計時間が集計され、作業指示書の予測期間フィールドに設定されます。

  • 必要な製品: 作業指示書に必要な各製品と数量を定義します。

  • 必要なサービス: 作業指示書の一部として実行される各サービスを定義します。

インシデントは上記の情報を自動的に設定するための優れた手段ですが、これらの項目はいつでも手動で追加できます。 また、既存の作業指示書に別のインシデントを追加することもできます。 インシデントを追加すると、そのインシデントに対して定義されているすべての項目も追加されます。

Dynamics 365 Field Service でのインシデントの作成と使用の詳細については、Dynamics 365 Field Service のインシデント タイプ を参照してください。