はじめに
コンテナーは、使いやすさと汎用性のために、ソフトウェアの開発でよく使われるようになっています。 コンテナーを使うと、テスト、スケーリング、稼働のための、アプリケーションのパッケージ化と、任意のコンピューティング環境へのデプロイが容易になります。 アプリケーションの需要が高まったときには、追加のコンテナー インスタンスをデプロイすることで、サービスを簡単にスケールアウトできます。 また、コンテナーでは、仮想マシンよりもリソース消費量が少なくなります。 この効率性によって、コンピューティング リソースをより有効に使用できるようなり、コストが節約されます。
標準のコンテナー管理ランタイムでは、個々のコンテナーの管理に重点が置かれます。 しかし、スケーリングを行い、複数のコンテナーを連携させたい場合があります。 複数のコンテナーを管理するにはいくつかの要素で考慮する必要があるため、複数のコンテナーの拡張は困難です。 負荷分散、セキュリティ、ネットワーク接続、デプロイを処理する必要があるとします。 このプロセスをより容易にするために、Kubernetes などのコンテナー管理プラットフォームを使用するのが一般的です。
あなたは、世界中の顧客に資産追跡ソリューションを提供する会社を経営しているとします。 あなたの追跡ソリューションは、マイクロサービスとして構築されてデプロイされた後、コンテナーにパッケージ化されます。 あなたは、新しい顧客のリージョンにすばやくデプロイし、必要に応じてリソースをスケーリングして世界的な顧客の需要を満たすため、コンテナー化されたインスタンスを使っています。 あなたは、コンテナー化されたアプリケーションを開発、デプロイ、管理するプロセスを簡単にするコンテナー オーケストレーション プラットフォームの使用に取り組んでいます。
ここでは、Azure Kubernetes Service (AKS) がどのように Azure でホストされている Kubernetes 環境の管理を簡略化するのかを確認します。 AKS がビジネス用の Kubernetes プラットフォームとして適しているかどうかを判断するのに役立つことを望んでいます。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを行います。
- Azure Kubernetes Service が自分に適した Kubernetes オーケストレーション プラットフォームであるかどうかを評価する
- Azure Kubernetes Service のコンポーネントがコンピューティング コンテナー オーケストレーションをサポートするしくみを説明する
前提条件
- マイクロサービスの基本的な知識