次の方法で共有


財務仕訳帳用のカスタム Excel テンプレートがメニューに表示されない

この記事では、Microsoft Dynamics 365 Finance で Microsoft Excel テンプレートを使用してカスタム財務仕訳帳を作成場合に発生する可能性がある問題について説明します。

現象

財務仕訳帳用のカスタム Excel テンプレートを作成しましたが、Excel で明細行を開く メニューに表示されません。 または、メニューに表示されますが、選択すると別のテンプレートが開きます。

解決方法

既定の Excel で開く 機能は、現在のページのルート データ ソース (テーブル) を使用して、[Excel で開く] メニューのオプションとして表示される Office テンプレートまたはデータ エンティティ 決定します 。 金融仕訳帳は、他の多くの種類の仕訳帳のルート データ ソースと同じテーブル (LedgerJournalTableLedgerJournalTrans) を使用するため、この動作は金融仕訳帳にとって理想的なエクスペリエンスではありません。

財務仕訳帳の場合、 Excel で行を開く 機能は、一般仕訳帳や支払仕訳帳などのコンテキストで現在作業している仕訳帳用に設計されたテンプレートを表示することを目的としています。 たとえば、仕入先支払仕訳帳で使用することを目的としたテンプレートは、基本勘定を仕入先勘定として適用するように設計されます。

テンプレートを Excel の [開く] 行 および [Excel で開く ] メニューで使用できるように昇格する場合は、 LedgerIJournalExcelTemplate インターフェイスを実装し、 DocuTemplateRegistrationBase クラスを拡張するのが簡単な開発者エクスペリエンスです。 この方法の例の多くはシステムに実装されています。 参照に使用できる例の 1 つは、一般仕訳帳 (または日次仕訳帳) 用に作成された LedgerDailyJournalExcelTemplate インターフェイスです。

テンプレートに対して LedgerIJournalExcelTemplate インターフェイスが実装されている場合、[Excel で行を開く ] メニューでは ジャーナルのジャーナルの種類でテンプレートがフィルター処理され、その履歴で使用できるテンプレートのみが表示されます。 また、このインターフェイスで検証方法を指定して、勘定タイプの要件を満たしてない場合に仕訳帳用のテンプレートを開けないようにすることもできます。 たとえば、勘定タイプは 仕入先 または 元帳 タイプである必要があると指定できます。

この機能の詳細については、[Excel で明細行を開く] メニューへのテンプレートの追加を参照してください。