MSBuild ターゲットを使用して SharePoint ソリューション パッケージをカスタマイズする
MSBuild ターゲットをコマンド プロンプトで使用することによって、Visual Studio で SharePoint パッケージファイル (.wsp) を作成する方法をカスタマイズできます。 たとえば、MSBuild のプロパティをカスタマイズして、パッケージ化する中間ディレクトリと、列挙されたファイルを指定する MSBuild 項目グループを変更できます。
MSBuild ターゲットをカスタマイズして実行する
BeforeLayout および AfterLayout ターゲットをカスタマイズする場合は、パッケージ レイアウトの前に、パッケージ化されるファイルの追加、削除、変更などのタスクを実行できます。
BeforeLayout ターゲットをカスタマイズするには
メモ帳などのエディターを開き、次のコードを追加します。
<Project xmlns="http://schemas.microsoft.com/developer/msbuild/2003"> <Target Name="BeforeLayout"> <Message Importance="high" Text="In the BeforeLayout Target"></Message> </Target> </Project>
この例では、このターゲットのパッケージ化の前にメッセージを表示します。
ファイルに「CustomLayout.SharePoint.targets」という名前を付け、SharePoint プロジェクト用のフォルダーに保存します。
プロジェクトを開き、そのショートカット メニューを開き、[プロジェクトのアンロード] を選択します。
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトのショートカット メニューを開き、[プロジェクト名<.vbproj> の編集] または [<プロジェクト名>.csproj の編集] を選択します。
プロジェクト ファイルの末尾付近にある
Import
行の後ろに、次の行を追加します。<Import Project="CustomLayout.SharePoint.targets" />
プロジェクト ファイルを保存して閉じます。
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトのショートカット メニューを開き、[プロジェクトの再ロード] をクリックします。
プロジェクトを発行すると、パッケージ化が開始される前に、メッセージが出力に表示されます。
AfterLayout ターゲットをカスタマイズするには
メニュー バーで、[ファイル]>[開く]>[ファイル] を選択します。
[ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、プロジェクト フォルダーに移動します。CustomLayout.target ファイルを選択して、[開く] ボタンをクリックします。
</Project>
タグの直前に、次のコードを追加します。<Target Name="AfterLayout"> <Message Importance="high" Text="In the AfterLayout Target"></Message> </Target>
この例では、このターゲットがパッケージ化された後でメッセージを表示します。
ターゲット ファイルを保存して閉じます。
Visual Studio を再起動した後、プロジェクトを開きます。
プロジェクトを発行すると、パッケージ化の開始前に BeforeLayout メッセージが表示され、パッケージ化の終了後に AfterLayout メッセージが表示されます。