ISCardFileAccess インターフェイス
[ ISCardFileAccess インターフェイスは、[要件] セクションで指定されたオペレーティング システムで使用できます。 Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1) 以降、Windows Vista、Windows Server 2008、および以降のバージョンのオペレーティング システムでは使用できません。 スマート カード モジュールも同様の機能を提供します。
次のインターフェイス定義は、スマート カードサービス プロバイダーの開発時に従うことができる標準として提供されます。
ISCardFileAccess インターフェイスを使用すると、ISO/IEC 7816-4 で定義されている構造に基づいて、基になるカード ファイル システムを使用して、カード ベースのファイル システムに対して高レベルのインターフェイスを実装できます。 他の実装も可能ですが、これが最も一般的であると予想されます。
ISCardFileAccess インターフェイスを使用すると、PC 環境のアプリケーション開発者に非常になじみのある方法でファイル システム エンティティを公開できます。 特定のファイルを検索し、選択、読み取り、書き込み、作成、削除などの一般的な操作を実行するためのメカニズムを提供します。 これらの操作をカード レベルで実行する際に関係する低レベルの詳細の大部分をカプセル化してマスクします。
ISCardFileAccess インターフェイスの一般的な使用方法を次に示します。 この場合、 ISCardFileAccess インターフェイスを使用して、ファイルを選択、開き、書き込みます。
ファイルに書き込むには
- ISCardManage::CreateFileAccess を呼び出して、ISCardFileAccess インターフェイスを作成します。
- [開く] を呼び出して、ファイルを選択して開きます。
- Write を呼び出 します。
- Close を呼び出 します。
- ISCardFileAccess インターフェイスを解放します。
メンバー
ISCardFileAccess インターフェイスは、IDispatch インターフェイスから継承されます。 ISCardFileAccess には、次の種類のメンバーもあります。
メソッド
ISCardFileAccess インターフェイスには、これらのメソッドがあります。
メソッド | 説明 |
---|---|
ChangeDir | 現在のスマート カード ディレクトリを新しい指定されたディレクトリに変更します。 |
閉じる | 指定したファイルを閉じます。 |
作成 | ICC ファイル システム内の特定の場所にファイルを作成します。 |
削除 | 指定したファイルを削除します。 |
ディレクトリ | ファイルの一覧を取得します。 |
GetCurrentDir | 現在選択されているディレクトリへの絶対パスを返します。 |
GetFileCapabilities | ファイル機能を取得します。 |
Getproperties | 指定したオブジェクトのタグによって参照されるプリミティブ データを取得します。 |
Invalidate | 指定したファイルが無効になります。 |
[ファイル] | 指定したファイルを開き、さらに使用します。 |
読み取り | 指定されたファイルから指定されたデータを読み取って返します。 |
更生 | 以前に Invalidate コマンドを使用して無効にしたファイル (EF または DF) をアプリケーションからアクセスできるようにします。 |
Seek | 読み取り/書き込みアクセス許可が実行されるオブジェクトを選択します。 |
SetProperties | 指定したオブジェクトのタグによって参照されるプリミティブ データを設定します。 |
書き込み | 現在開いているファイルにデータを書き込みます。 |
要件
要件 | 値 |
---|---|
サポートされている最小のクライアント |
Windows XP [デスクトップ アプリのみ] |
サポートされている最小のサーバー |
Windows Server 2003 [デスクトップ アプリのみ] |
クライアント サポートの終了 |
Windows XP |
サーバー サポートの終了 |
Windows Server 2003 |