ビットマップ ソースを反転および回転する方法
このトピックでは、 IWICBitmapFlipRotator コンポーネントを使用して IWICBitmapSource をローテーションする方法について説明します。
ビットマップ ソースを反転および回転するには
IWICImagingFactory オブジェクトを作成して、Windows イメージング コンポーネント (WIC) オブジェクトを作成します。
// Create WIC factory hr = CoCreateInstance( CLSID_WICImagingFactory, NULL, CLSCTX_INPROC_SERVER, IID_PPV_ARGS(&m_pIWICFactory) );
CreateDecoderFromFilename メソッドを使用して、イメージ ファイルから IWICBitmapDecoder を作成します。
HRESULT hr = S_OK; IWICBitmapDecoder *pIDecoder = NULL; IWICBitmapFrameDecode *pIDecoderFrame = NULL; IWICBitmapFlipRotator *pIFlipRotator = NULL; hr = m_pIWICFactory->CreateDecoderFromFilename( L"turtle.jpg", // Image to be decoded NULL, // Do not prefer a particular vendor GENERIC_READ, // Desired read access to the file WICDecodeMetadataCacheOnDemand, // Cache metadata when needed &pIDecoder // Pointer to the decoder );
イメージの最初の IWICBitmapFrameDecode を取得します。
// Retrieve the first bitmap frame. if (SUCCEEDED(hr)) { hr = pIDecoder->GetFrame(0, &pIDecoderFrame); }
JPEG ファイル形式では、1 つのフレームのみがサポートされます。 この例のファイルは JPEG ファイルであるため、最初のフレーム (
0
) が使用されます。 複数のフレームを持つイメージ形式については、「 イメージの各フレームにアクセスするためのイメージのフレームを取得する方法 」を参照してください。イメージの反転に使用する IWICBitmapFlipRotator を作成します。
// Create the flip/rotator. if (SUCCEEDED(hr)) { hr = m_pIWICFactory->CreateBitmapFlipRotator(&pIFlipRotator); }
ビットマップ フレームのイメージ データを水平方向 (垂直 y 軸に沿って) 反転して、反転/回転オブジェクトを初期化します。
// Initialize the flip/rotator to flip the original source horizontally. if (SUCCEEDED(hr)) { hr = pIFlipRotator->Initialize( pIDecoderFrame, // Bitmap source to flip. WICBitmapTransformFlipHorizontal); // Flip the pixels along the // vertical y-axis. }
その他の回転と反転オプションについては、「 WICBitmapTransformOptions 」を参照してください。
反転されたビットマップ ソースを描画または処理します。
注意
IWICBitmapFlipRotator インターフェイスは IWICBitmapSource インターフェイスから継承されるため、IWICBitmapSource を受け入れる任意の場所で初期化された flip/rotator オブジェクトを使用できます。
次の図は、(垂直 x 軸に沿って) 画像を水平方向に反転する方法を示しています。
参照