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BizTalk Server のバックアップと復元

ハードウェアに障害が発生した場合に備えて、BizTalk Server のデータベースとコンポーネントの適切なバックアップを取っておくことは、必須の作業です。 適切なバックアップを用意しておけば、データの損失を最小限にとどめて障害から回復することができます。 BizTalk Server をどのように復元するかは、ハードウェア障害が発生したシステムにインストールされているコンポーネントによって異なります。 ここでは、次のようなハードウェア障害が発生した場合を想定します。

BizTalk Server を実行しているコンピュータでのハードウェア障害

BizTalk Server を実行しているコンピュータでハードウェア障害が発生した場合、BizTalk グループが高可用性を意図して設計されていないと、システムのダウンタイムやパフォーマンスの低下が発生する可能性があります。 高可用性 BizTalk グループを作成する方法の詳細については、「 高可用性の計画」を参照してください。

ハードウェア障害が発生した後、BizTalk Server を別のコンピュータで実行できるようにするには、最初のコンピュータの BizTalk Server コンポーネントをバックアップしておく必要があります。 BizTalk Serverを実行しているコンピューターをバックアップおよび復元する方法の詳細については、「BizTalk Serverを実行しているコンピューターのバックアップ」および「BizTalk Serverを実行しているコンピューターの回復」を参照してください。

SQL Server を実行しているコンピュータでのハードウェア障害

SQL Server クラスタリングを使用すると、SQL Server を実行しているコンピュータでハードウェア障害が発生した場合のリスクを最小限に抑えることができます。 ただし、SQL Server クラスタリングを使用していても、BizTalk Server データベースを格納している SQL Server で回復できないハードウェア障害が発生することもあります。 たとえば、データ層全体に障害が発生した場合などは、 最新のバックアップ データベースを復元して、BizTalk グループを回復します。

BizTalk Server データベースのフォールト トレランスの詳細については、「BizTalk Server データベースの高可用性の提供」を参照してください。 ダウンタイムが発生した致命的なSQL Server障害が発生した場合は、「BizTalk Server データベースのバックアップと復元」の手順に従う必要があります。

SQL Server と BizTalk Server の両方がインストールされているコンピュータでハードウェア障害が発生した場合は、BizTalk Server データベースを復元した後、BizTalk Server コンポーネントを復元してください。

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