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送信元スキーマと送信先スキーマ

各 BizTalk マップでは、ソース スキーマと宛先スキーマの 2 つのスキーマが使用されます。 送信元スキーマは、データの取得元となるインスタンス メッセージの構造を定義します。 送信先スキーマは、マップによって生成されるインスタンス メッセージの構造を定義します。 たとえば、注文書から請求書に出荷先情報および請求先情報をマップする場合、送信元スキーマに注文書を定義するスキーマ、送信先スキーマに請求書を定義するスキーマが必要です。

BizTalk マップで使用されるスキーマでは、次の条件を満たす必要があります。

  • 現在の BizTalk プロジェクトの一部に送信元スキーマおよび送信先スキーマを組み込む必要があります。また、実行中にスキーマへアクセスするために、アセンブリにスキーマへの参照を組み込む必要があります。

  • BizTalk マッパーで使用されるスキーマは、XSD (XML Schema Definition) 言語に基づいている必要があります。 BizTalk エディターを使用すると、このようなスキーマを簡単に作成できます。 BizTalk エディターを使用したスキーマの作成の詳細については、「BizTalk エディター を使用したスキーマの作成」を参照してください。 スキーマ の作成に関するページも参照してください。

    BizTalk エディターでは、複数のルート ノードがあるスキーマを作成できます。 ただし、BizTalk マップで複数のルート ノードがあるスキーマを使用する場合は、マップで使用するルート ノード (および対応するサブ構造体) を選択する必要があります。 スキーマには、どの ルート がプライマリであるかを識別するルート参照プロパティがあります。 スキーマに複数のルートがあり、スキーマを最初にソーススキーマまたは宛先スキーマとして開いたときに ルート参照 プロパティが設定されている場合、BizTalk マッパーは指定されたルートを使用します。 スキーマに複数のルートがあり 、ルート参照 プロパティが設定されていない場合、BizTalk マッパーはルートの選択を求めるメッセージを表示します。

    マップで既に使用されているスキーマの ルート参照 プロパティを変更した場合、BizTalk マッパーは変更に気付かず、最初に指定したルートを引き続き使用します。 同じスキーマの異なるルートを使用して異なるマップを作成する場合は、 ルート参照 プロパティを設定しないことをお勧めします。 この場合、新しいマップでスキーマを使用するたびに、明示的にルートを選択する必要があります。

    マップにスキーマを含めた後にスキーマを編集すると、マップ内のリンクが壊れる可能性があります。

参照

マップ
BizTalk マッパーでのマップの作成