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ダッシュボードについて: ダッシュボード コンポーネントと FormXML

ダッシュボードは、Dynamics 365 for Customer Engagement で使用されるフォームの種類の 1 つです。 フォームがダッシュボードかどうかは、SystemForm.Type または UserForm.Type 属性を使用して確認できます。 フォームの種類がダッシュボードの場合は、プロパティ値が "0" になっています。

フォーム コンテンツとプレゼンテーションの定義は、FormXML 内に格納されます。 詳細: フォーム XML スキーマ

さまざまな種類のダッシュボードの FormXML 文字列の例については、「サンプル ダッシュボード」を参照してください。

ダッシュボードのコンポーネント

ダッシュボードには、グラフ、グリッド、IFRAME、または Web リソースを含めることができます。 既定では、1 つのダッシュボードにこれらのコンポーネントを最大で 6 つ含めることができます。

Dynamics 365 for Customer Engagement のオンプレミスのバージョンでは、Windows PowerShell を使用して、ダッシュボードに表示するコンポーネントの数を変更できます。 詳細: ダッシュボード コントロール数の設定

 

グラフ​​

組織所有のダッシュボードには、組織所有のグラフのみを含めることができます。 ただし、ユーザー所有のダッシュボードには、ユーザー所有のグラフと組織所有のグラフを含めることができます。 詳細: Microsoft Dynamics 365 Customer Engagement のグラフ (ビジュアル化)

グリッド

グリッドは、Dynamics 365 for Customer Engagement のクエリ (ビュー) からデータをフェッチします。 組織所有のダッシュボードには、保存済みのクエリからデータをフェッチするグリッドのみを含めることができます。 ただし、ユーザー所有のダッシュボードには、ユーザー クエリと保存済みクエリからデータをフェッチするグリッドを含めることができます。 詳細: SavedQuery エンティティ

IFRAME

IFRAME を組織所有のダッシュボードに追加する際には、クロスフレーム スクリプトを制限するか、または許可するかを指定できます。 これを行うには、FormXML 内の IFRAME コントロールで <Security> パラメーターを使用する必要があります。 ただし、ユーザー所有のダッシュボードについては、IFRAME のクロスフレーム スクリプトは制限され、これを変更することはできません。 クロスフレーム スクリプトが有効化された IFRAME を含むユーザー所有ダッシュボードを作成しようとすると、エラー メッセージが表示されます。

Web リソース

ダッシュボードには、フォーム対応の Web リソースのみを含めることができます。 この制限は Web アプリケーション内でダッシュボード デザイナーを使用して Web リソースを追加する際に適用されますが、SDK を使用してダッシュボードに Web リソースを追加する際には、このような制限は適用されません。 詳細: Microsoft Dynamics 365 Customer Engagement の Web リソース

ダッシュボード コンポーネントと FormXML 要素

ダッシュボード コンポーネントは、FormXML で指定された値に基づいて Dynamics 365 for Customer Engagement に表示されます。 次の画像は、ダッシュボードの例を示しています。 各ダッシュボードには、複数のタブを含めることができます。 タブとは、ダッシュボードの本文を分割する垂直スタックで、展開したり閉じたりすることができます。 タブには、複数のセクションを含めることができます。 セクションを使用すると、ダッシュボード コンポーネントをグループ化およびレイアウトできます。

ダッシュボード コンポーネントのレイアウト。

ダッシュボード用にサポートされている FormXML 要素

ダッシュボードはフォームの一種ですが、すべての FormXML 要素と属性がダッシュボードによってサポートされるわけではありません。 次の表は、ダッシュボードによってサポートされる FormXML 要素、下位要素、および属性に関する情報をまとめたものです。

さまざまな種類のダッシュボードの FormXML の例については、「サンプル ダッシュボード」を参照してください。

Element 下位要素 要素属性
<form> <tabs> -
<tabs> <tab> -
<tab> - <labels>
- <columns>
- id
- name
- expanded
- verticallayout
- showlabel
- locklevel
<labels> <label> -
<label> - - description
- languagecode
<columns> <column> -
<column> <sections> width
<sections> <section> addedby
<section> - <labels>
- <rows>
- id
- name
- showlabel
- showbar
- columns
<rows> <row> addedby
<row> <cell> addedby
<cell> - <labels>
- <control>
- auto
- addedby
- id
- showlabel
- rowspan
- colspan
<control> <parameters> - id
- classid
<parameters> - <Url>
- <PassParameters>
- <Security>
- <Scrolling>
- <Border>
- <ViewIds>
- <ViewId>
- <IsUserView>
- <IsUserChart>
- <TargetEntityType>
- <AutoExpand>
- <RecordsPerPage>
- <EnableQuickFind>
- <EnableJumpBar>
- <EnableChartPicker>
- <EnableViewPicker>
- <ChartGridMode>
- <VisualizationId>
-

ダッシュボード コントロール数の設定

ここに示すように Windows PowerShell を使用してダッシュボード コントロールの数を調整できます。 最大値は 20 です。

ダッシュボード制限の取得と設定

  1. Windows PowerShell のコマンド ウィンドウを開きます。

  2. Dynamics 365 for Customer Engagement Windows PowerShell スナップインを追加します。

    Add-PSSnapin Microsoft.Crm.PowerShell  
    
  3. 現在の設定を取得します。

    $setting = Get-CrmSetting -SettingType DashboardSettings  
    
  4. 現在の設定を変更します。

    $setting.MaximumControlsLimit = 5  
    
    Set-CrmSetting -Setting $setting  
    

関連項目

Microsoft Dynamics 365 Customer Engagement のダッシュボード
ダッシュボードに対するアクション
ダッシュボードの作成