2024 年リリース サイクル 2 の Microsoft Copilot Studio に向けた計画と準備
重要
2024 年リリース サイクル 2 の計画は、2024 年 10 月から 2025 年 3 月までに市場に投入される予定のすべての新機能を対象としています。 この記事では、Microsoft Copilot Studio の製品概要および新機能と予定されている機能について説明します。
概要
Microsoft Copilot Studio は、Microsoft 365 の Microsoft Copilot を拡張し、内部および外部シナリオ用のカスタム コパイロットを構築するために使用されます。 Copilot Studio を使用すると、作成者は包括的な作成キャンバスを使用してコパイロットを設計、テスト、公開できます。 作成者は、生成 AI 対応の会話を簡単に作成すること、既存のコパイロットの応答をより詳細に制御すること、特定の自動ワークフローで生産性を向上させることができます。
Microsoft Copilot Studio の初回実行エクスペリエンスにより、お客様は簡単にコパイロットを説明し、データ ソースを提供して、知識豊富な会話形式のコパイロットの基盤をすぐに作成できます。 そこから、トピックやアクション、追加のデータ ソースを追加し、動作を微調整して、Copilot Studio でサポートされているさまざまなチャネルに公開できます。 Microsoft Copilot for Microsoft 365 の拡張機能の作成は、Copilot Studio のネイティブ機能です。 たった数分で、作成者はコパイロットやアクションを作成し、その使用方法やどのような機能が提供されるかを説明して、Microsoft Copilot に公開できます。これらはすべて、Microsoft 365 のガバナンス制御内で行われます。
Microsoft Copilot Studio AI 機能を使えば、ユーザーのためのタスクを自動的に完了できます。コパイロット作成者は、テナント API、企業固有の Power Automate フロー、またはその他のアクションをコパイロットに公開するだけで済みます。 コパイロットはユーザーの要求を理解し、アクションのライブラリを調べて、その要求を満たすことができるアクションを特定します。 その後、それらを自動的に組み合わせて連結させます。要求の完了に必要な追加情報の入力をユーザーに求めることさえあります。
また、Microsoft Copilot Studio は OpenAI のカスタム GPT と統合して相互運用し、これらのモデルの能力を、Copilot を構築または拡張するための優れたツールに組み込みます。 さらに、AI Builder モデルと新しいプロンプトおよびプラグイン機能を Microsoft Copilot Studio に取り込んでいます。 これにより、コパイロットとプラグインの作成者は、多数の Power Platform コネクタを使用して外部ソースからデータを取得できるため、より正確でコンテキスト固有の AI 応答が可能になります。 プロンプトの構築により、作成者は生成 AI のプロンプトを設計、作成、テストできるようになります。また、作成者はプロンプトを保存しておいて、再利用、アーカイブ、将来の改善を行うことができます。 保存されたプロンプトでは、セーフ デプロイと更新についてアプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) のプラクティスがサポートされます。 プロンプトは、プラグインを使って Copilot で呼び出すことができます。
Copilot Studio のガバナンス機能は拡張中です。作成者のアクティビティの監査、インベントリの管理、Power Platform 管理センターでのよりきめ細かい制御により、組織で確実にガバナンス要件に従って Copilot Studio を使用するための機能がさらに強化されています。
2024 年リリース サイクル 2 では、以下が提供されます。
- Microsoft のコパイロットを拡張するためのネイティブ機能。
- Dynamics Customer Service と連携した IVR サポート。
- 生成アクションが一般提供になり、地域が UAE とドイツに拡大されました。
- トピックレベルのインポートとエクスポート、ロールベースのアクセス制御 (RBAC) などのソフトウェア ライフサイクル管理機能。
- よりきめ細かな AI 管理コントロール、Microsoft Purview での監査ログ、トランスクリプトの閲覧に関する特定のコントロールなど、ガバナンスと管理の改善。
Microsoft Copilot Studio 2024 年リリース サイクル 2 の更新情報
投資分野
Copilot と AI イノベーション
Microsoft Copilot Studio は常に、ユーザーの質問や問題に対して説得力のある適切な応答を生成するために AI を活用する方法の先頭に立ってきました。 Copilot Studio は、GPT モデルを使用して最新の生成 AI テクノロジーを統合し、いっそう会話のうまいコパイロットを作成します。
Microsoft Copilot Studio の生成型回答機能を使用すると、コパイロットがコパイロット ユーザーの質問に回答するために使用できる既存の内部ソースと外部ソースを指定できます。 この機能は AI を使用して、コパイロット ユーザーの問い合わせに対する完全な会話型の応答をインテリジェントに作成します。コパイロットの作成者が、あらゆる事態に備えて個別のトピックを手作業で作成する必要はありません。
生成型アクションは、AI に適切なプラグインをリアルタイムで見つけて接続させることで、会話を動的に作成します。 作成者は、適切なプラグインを使用してコパイロットを構成します。その後システムは、生成 AI を使用して、どのプラグインが関連するか、ユーザーからのどのような情報が必要かを自動的に判断し、ユーザーの望む要求が完了するまで会話とプラグインの実行を調整します。
Copilot の構成
コパイロットを構成するには、作成者が対象ユーザーを定義するためのすべてのオプションと機能を設定する必要があります。 これには、公開チャネルの選択、既存のコパイロットの拡張、作成者と環境間でのリソース割り当ての管理、また分析、ログ、データ保有に関するシステム動作の設定などが含まれます。
コア オーサリング
Microsoft Copilot Studio では、ローコード作成キャンバスを使って簡単にコパイロットを作成できます。また、トピック間の関わり合い、会話の流れ、どのような雰囲気にするかをいくつかの方法で管理できます。
小さな変更を行うたびにコパイロットを完全にデプロイしなくても、簡単にテストできます。 既定のシステム トピック以外にも、単純なシナリオから複雑なシナリオまでのトピック作成をガイドするレッスン トピックがあります。 コパイロットで使用する言語を選択することもできます。 変数とエンティティを使用することでコパイロットのユーザー理解力が高まり、充実したコンテンツによってコパイロットの関連性と使いやすさが向上します。
サービス、ランタイム、ガバナンス
Microsoft Copilot Studio は、お客様が従業員、他の企業、顧客にコパイロットを提供するために使用できる、大規模で可用性の高い安全なシステムです。 Copilot Studio を使用すると、お客様はコパイロットを構築および拡張でき、すべてを Copilot Studio サービス内で実行できます。
Copilot Studio は、Government Community Cloud を含め、世界中で利用できます。 Copilot Studio は、Power Platform や Power Platform 管理センターと統合されています。これは、作成者が安全に構築と展開を行ってエンタープライズ データが確実に保護されることを企業が信頼できるようになる、組織のガバナンス ニーズのためのワンストップ ショップです。
音声と IVR
音声による対話は人間にとって最も自然なコミュニケーション方法であり、コパイロットのエンゲージメントにおいて依然として重要な媒体です。 Copilot Studio により、企業はテレフォニーからの音声および DTMF 入力を受け入れることで、音声を介して顧客と自然に対話できるコパイロットを簡単に作成できます。 自然なテキスト読み上げを提供するので、エンド ユーザーはコパイロットからの応答を聞くことができます。
Copilot Studio は、バージイン制御、シングルおよびマルチ DTMF 入力、無音検出などの音声対話のためのノーコードからプロコードまでのオーサリング エクスペリエンスを提供します。 企業は、エンド ユーザーの意図を理解し、トランザクションを自動化する機能を備えたインテリジェントな音声コパイロットを作成できます。
企業が明示的な対話を必要としないシナリオの場合、Copilot Studio はユーザーからの問い合わせのロング テールをカバーする生成 AI 機能を提供します。 コパイロットのメンテナンス コストを最小限に抑え、人間のエージェントへのエスカレーションを減らすことで、コパイロットの適用範囲を拡大し、企業の運用コストを最小限に抑えます。
このリリース サイクル中に提供される機能セット全体の詳細については、以下の Microsoft Copilot Studio のリリース計画をご確認ください。
アプリケーション管理者向け
自動的に有効になる、ユーザー エクスペリエンスに影響を与えるユーザー機能
ユーザーに影響を与える機能は、アプリケーション管理者が確認する必要があります。 これにより、リリース変更管理が容易になり、市場にリリースされた新機能のオンボーディングを成功させることができます。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、自動的に有効化される」とタグ付けされたすべての機能を探してください。
アプリケーション管理者が有効にする必要のある機能
このリリース サイクルには、ユーザーが利用できるように管理者、作成者、またはビジネス アナリストによって有効化または構成される必要のある機能が含まれています。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、管理者、作成者、またはアナリストによる有効化/構成が必要」とタグ付けされたすべての機能を探してください。
Microsoft Copilot Studio を最大限に活用する
便利なリンク | 説明 |
---|---|
リリース計画 | このリリースに含まれるすべての機能を表示します。 |
ライセンス | Microsoft Copilot Studio のライセンスを取得する方法について理解を深めます。 |
製品ドキュメント | Microsoft Copilot Studio のドキュメントが見つかります。 |
ユーザー コミュニティ | コミュニティの Microsoft Copilot Studio エキスパートや他のユーザーと交流します。 |
近日開催のイベント | 対面およびオンラインでのイベントを検索して登録します。 |
製品の試用版 | Microsoft Copilot Studio の使用を開始します。 |