レコード管理プログラミング モデル
最終更新日: 2010年8月10日
適用対象: SharePoint Server 2010
ここでは、レコード管理プログラミング モデルついて説明します。このモデルで使用する名前空間と一部の主要な型を説明します。各名前空間で使用できる型の完全なリストについては、各名前空間へのリンクをクリックしてください。
名前空間
このセクションではレコード管理 API の名前空間について説明します。
表 1. 名前空間
名前空間 |
説明 |
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本来は適用される有効期限ポリシーの強制を免除する目的でドキュメントに保留を配置する機能を管理するクラスを含んでいます。 |
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サイト、コンテンツ タイプ、リストなど、特定の種類の重要なコンテンツに適用するルールを定義するクラスを含んでいます。ポリシーによって、管理者は情報にアクセスできるユーザー、情報を保存する期間、ユーザーがポリシーに効果的に準拠する方法を制御し、評価できます。 |
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有効期限切れ、監査、ラベル、保持スケジュール API を含む、ポリシーで使用する機能を作成し、管理するためのクラスを含んでいます。 |
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レコードを定義、作成、および管理するために使用するコンテンツ オーガナイザー、ドキュメント ルーター ルール、HoldingZone、ICustomRouter インターフェイス、API など、レコード リポジトリを作成し、管理するためのクラスを含んでいます。 |
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レコード管理レポートおよび関連するデータとクエリを作成し、管理するためのクラスを含んでいます。 |
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アイテムを検索し、処理するためのインターフェイスを含む、電子情報開示を作成し、管理するためのクラスを含んでいます。 |
型
このセクションでは、保留リスト用 API の主要な型について説明します。
表 2. Microsoft.Office.RecordsManagement.Holds の主要な型
型 |
説明 |
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保留の特定のプロパティを表します。保留は、本来は適用される有効期限ポリシーの強制を免除する目的でドキュメントに配置できます。 保留は、レコード センター サイト内の指定されたリストのリスト アイテムとして格納されています。 |
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カスタム保留処理を提供するためにカスタム保留ハンドラーが実装できるインターフェイスを提供します。リスト アイテムが保留になったとき、または保留が解除されたときに、カスタム処理ハンドラーを追加して、リスト アイテムの処理に使用できます。 |
このセクションでは、情報ポリシー用 API の主要な型について説明します。
表 3. Microsoft.Office.RecordsManagement.InformationPolicy の主要な型
型 |
説明 |
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リストとそのサブフォルダーに対する、場所に基づくアイテム保持ポリシーの設定を管理します。Microsoft SharePoint Server 2010 では、アイテム保持ポリシーは、コンテンツ タイプまたは場所に基づいて定義できます。リスト、フォルダー、またはサブフォルダーは、親のポリシーから継承するか、独自のポリシーを定義できます。また、どのポリシーにも従わないようにすることができます。 |
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情報ポリシーを表します。サイトに存在する情報ポリシーは、コンテンツ タイプに適用されるか、リストに適用されます。ポリシーによって、管理者は情報にアクセスできるユーザー、情報を保存する期間、ユーザーがポリシーに効果的に準拠する方法を制御し、評価することができます。 |
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SharePoint Server ファームにインストールされているポリシー機能を表します。ポリシー機能は、SharePoint Server 2010 とクライアント アプリケーションのドキュメントにコンテンツ管理機能を提供するアセンブリまたはコードです。 |
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ポリシー機能で使用できるポリシー リソースを表します。ポリシー機能は、1 つ以上のポリシー リソースを使用できます。ポリシー リソースとは、ポリシー機能で必要になるいくつかの機能を提供することによりポリシー機能を補助するアセンブリです。 |
このセクションでは、レコード リポジトリ API の主要な型について説明します。
表 4. Microsoft.Office.RecordsManagement.RecordsRepository の主要な型
型 |
説明 |
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コンテンツ オーガナイザー サイトで自動フォルダー作成を構成します。コンテンツ オーガナイザーによって、サイト管理者は、受信ドキュメントをそのコンテンツ タイプとメタデータに基づいて管理するルールを設定できます。このルールでは、サイトに送信されているドキュメントの最終の場所を指定します。 |
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ドキュメントをルーティングするために GetFinalRoutingDestinationFolderUrl Web サービスを呼び出した結果を表します。この列挙型は、ドキュメント ルーティング SOAP サービスを呼び出した結果を返します。値は、成功と失敗の種類を示します。また、ルーティング エンジンを使用して、ユーザーがドキュメントの保存場所として最初に選択した場所に基づく最終の場所を見つける必要があるかどうかに関する情報も返すことができます。 |
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Web サイトに送信されたドキュメントをルーティングするコンテンツ オーガナイザーを表します。コンテンツ オーガナイザー機能によって、コンテンツ スチュアートは、コンテンツの作成と送信を 1 つの場所にまとめ、ドキュメントのメタデータに基づいてコンテンツが自動的に適切な場所に保存されるようにサイトを構成できます。 |
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コンテンツ オーガナイザーのドキュメント ルーティング動作を定義するルールを表します。 |
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受信コンテンツを自動的に整理し、管理するように構成できるリポジトリ抽象化を表します。 |
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カスタム ルーターが指定した範囲内のサイト コレクションにドキュメント オブジェクトをルーティングできるようにします。 |
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リスト アイテムをレコードとして宣言するカスタム処理にインターフェイスを提供します。 |
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リスト アイテムのレコード宣言を解除するカスタム処理にインターフェイスを提供します。 |
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レコードの宣言と宣言解除に必要なアクセス許可レベルを列挙します。 |
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Records クラスでは、レコード アイテムに関連付けられているユーティリティ機能を定義します。レコード アイテムは、親のリストのレコード宣言設定に応じて変更または削除できないように設定できます。各リストでは、レコードの宣言と宣言解除に必要な独自のアクセス許可レベルを定義できます。 |
このセクションでは、レコード管理レポート API の主要な型について説明します。
表 5. Microsoft.Office.RecordsManagement.Reporting の主要な型
型 |
説明 |
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サイトの監査ログをトリミングする前、およびサイトの監査ログをトリミングした後に監査ログ レポートを取得するための IAuditLogTrimmingCallout インターフェイスを実装します。 |
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レポート データ ソースと、そのレポート データ ソースとレポート エンジンとのやり取りを定義します。レポートを実行すると、レポート エンジンは、IReportDataSource インターフェイスを実装したレポート データ ソースと対話し、IReportGenerator インターフェイスを実装したレポート生成プログラムと対話します。 |
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レポート生成プログラムと、そのレポート生成プログラムとレポート エンジンとのやり取りを定義します。レポートを実行すると、レポート エンジンは、IReportDataSource インターフェイスを実装したレポート データ ソース、および IReportGenerator インターフェイスを実装したレポート生成プログラムと対話します。 |
このセクションでは、電子情報開示に使用される検索と処理 API の主要な型について説明します。
表 6. Microsoft.Office.RecordsManagement.SearchAndProcess の主要な型
型 |
説明 |
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検索および処理操作の一部としてアイテムを処理するために、アセンブリが実装する必要があるインターフェイス。検索および処理操作では、SharePoint Server 2010 を使用して検索クエリを実行し、クエリによって返された各リスト アイテムに対して特定のユーザー設定操作を実行できます。 |
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検索と処理ジョブを対話操作するためのインターフェイスを提供します。 |
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検索クエリ パラメーターを表示するインターフェイスを表します。 |
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検索と処理のタイマー ジョブの場合にだけ既定の検索プロバイダーを置換するために使用できるカスタム検索プロバイダーを実装するための抽象化を検索プロバイダーに提供します。 |
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実行する検索および処理操作を表し、操作を初期化するメソッドを含みます。 |
関連項目
タスク
[方法] IHold インターフェイスを実装するカスタム ソリューションの作成