データベース
SQL Server のデータベースは、特定の構造化データを格納するテーブルの集合です。 テーブルは一連の行 (レコードまたはタプル) と列 (属性) から構成されます。 テーブル内の各列は、特定の種類の情報 (日付、名前、金額、数字など) を格納するようにデザインされています。
データベースに関する基本情報
コンピューターには、SQL Serverのインスタンスを 1 つ以上インストールできます。 SQL Serverの各インスタンスには、1 つまたは複数のデータベースを含めることができます。 データベース内には、スキーマと呼ばれるオブジェクト所有権グループが少なくとも 1 つ存在します。 それぞれのスキーマには、テーブル、ビュー、ストアド プロシージャなどのデータベース オブジェクトが存在します。 証明書や非対称キーなど、一部のオブジェクトは、データベースに含まれていますがスキーマには含まれていません。 テーブルの作成の詳細については、「 テーブル」をご覧ください。
SQL Serverデータベースはファイル システムにファイルに格納されます。 ファイルは、ファイル グループとしてグループ化することができます。 ファイルおよびファイル グループの詳細については、「 データベース ファイルとファイル グループ」をご覧ください。
ユーザーが SQL Server のインスタンスにアクセスすると、ログインとして識別されます。 データベースにアクセスしたユーザーは、データベース ユーザーとして識別されます。 データベース ユーザーは、ログインをベースに作成することができます。 包含データベースが有効になっている場合、ログインに基づかないデータベース ユーザーを作成できます。 ユーザーの詳細については、「 CREATE USER (Transact-SQL)」を参照してください。
データベースへのアクセス権を持つユーザーには、そのデータベース内のオブジェクトへのアクセス権を与えることができます。 個々のユーザーに権限を付与することもできますが、データベース ロールを作成して、データベース ユーザーを追加したうえで、ロールへのアクセス権を付与することをお勧めします。 ユーザーではなくロールに対して権限を付与した方が、ユーザー数の増加や絶え間ない変更の中で、権限の一貫性を保ちやすく理解もしやすくなります。 ロールのアクセス許可の詳細については、「 CREATE ROLE (Transact-SQL) と プリンシパル (データベース エンジン)」を参照してください。
データベースの操作
データベースを操作するほとんどのユーザーは、SQL Server Management Studio ツールを使用します。 Management Studio ツールには、データベースとデータベース内のオブジェクトを作成するためのグラフィカル ユーザー インターフェイスがあります。 Management Studio には、Transact-SQL ステートメントを記述してデータベースを操作するためのクエリ エディターもあります。 Management Studio は、SQL Serverインストール ディスクからインストールすることも、MSDN からダウンロードすることもできます。