Visual Studio でのアプリケーションのビルド
開発サイクル中、何度も Visual Studio を使用して、アプリケーションをビルドし、アセンブリや実行可能プログラムを作成できます。コードを何度もビルドすることによって、無効な構文、キーワードのスペルミス、型の不一致などのコンパイル時エラーを早い段階で特定できます。また、コードのデバッグ バージョンを何度もビルドして実行することにより、ロジック エラーやセマンティック エラーなどの実行時エラーを検出して修正できます。
プロジェクトまたはソリューションの開発を完了し、十分にデバッグしたら、そのプロジェクトまたはソリューションのコンポーネントをリリース ビルドでコンパイルできます。既定では、リリース ビルドはデバッグ バージョンよりサイズが小さく実行が高速になるように設計および最適化されます。詳細については、「チュートリアル: アプリケーションをビルドする」を参照してください。
ビルド方法の選択
アプリケーションは、IDE の既定のビルド オプション、コマンド プロンプト、または Team Foundation ビルドを使用してビルドできます。これらの各オプションでは基になるテクノロジとして MSBuild が使用されており、それぞれの方法には次の表に示すような利点があります。
ビルド方法 |
利点 |
詳細情報 |
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IDE の使用 |
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MSBuild コマンド ラインの実行 |
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Team Foundation ビルドの使用 |
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IDE でのビルド
プロジェクトを作成すると、既定のビルド構成が定義され、ビルドのコンテキストを用意するために、既定のソリューション ビルド構成が割り当てられます。ソリューション構成によって、ソリューション内のプロジェクトをビルドおよび配置する方法が定義されます。プロジェクト構成とは、プラットフォームおよびビルドの種類 (リリース Win32 など) に固有の一連のプロジェクト プロパティです。これらの既定の構成を編集して、独自の構成を作成することもできます。詳細については、「プロジェクト デザイナーの概要」および「方法 : プロジェクト プロパティおよび構成設定を変更する」を参照してください。
IDE 内で、次の追加タスクを実行することもできます。
並行ビルドを使用してビルド パフォーマンスを改善する。詳細については、「MSBuild での複数のプロジェクトの並行ビルド」またはブログ投稿「Tuning C++ build parallelism (C++ での並列ビルドの調整)」を参照してください。