IDE で実装されるコールバック関数
統合開発環境 (IDE) との統合をできるだけシームレスに確立し、統合されたエンドユーザー エクスペリエンスを提供するために、ソース管理プラグインでは、IDE によって実装されたコールバック関数を使用できます。 プラグインでは、IDE に情報を渡すためにソース管理操作中の適切なタイミングでこれらの関数を呼び出すことができます。それにより、IDE では、これらの情報をそのネイティブ UI に埋め込み要素として表示できます。 このシナリオでは、プラグインが独自の UI を使用している場合に比べて、ユーザー エクスペリエンスが断片化されることは少なくなります。
必要なヘッダー ファイルは scc.h です。 その既定の場所は \Program Files\VSIP 8.0\EnvSDK\common\inc\ です。 また、\Program Files\VSIP 8.0\MSSCCI\ 内のソース管理プラグインのサンプルが含まれている VSIP フォルダーにも存在します。
このセクションの内容
LPTEXTOUTPROC は、IDE を介してソース管理プラグインからのメッセージを表示するために SccOpenProject によって使用されるコールバック関数を記述します。
POPLISTFUNC は、バージョン管理下のファイルの完全な一覧など、ソース管理プラグインでのみ使用できる情報に IDE が完全にアクセスできない場合に SccPopulateList によって使用されるコールバック関数を記述します。
QUERYCHANGESFUNC は、SccQueryChanges 操作で使用されるコールバック関数を記述します。
POPDIRLISTFUNC は、SccPopulateDirList 操作によって使用されるコールバック関数を記述します。
OPTNAMECHANGEPFN は、ソース管理プラグインが名前の変更を IDE に 伝達できるようにする SccSetOption の呼び出しによって設定されたコールバック関数を記述します。
関連セクション
SccOpenProject によって プロジェクトが開きます。
SccPopulateList は、ファイルの一覧で現在の状態を調べます。 さらに、ファイルが
nCommand
の条件に一致しない場合は、pfnPopulate
関数を使用して呼び出し元に通知します。SccPopulateDirList は、ソース管理下にあるプロジェクトまたはプロジェクト内のディレクトリとファイルの一覧を調べます。 見つかった各ディレクトリおよびファイル名は、コールバック関数に渡されます。
SccQueryChanges は、 ファイルの一覧に加えられた名前の変更を調べます。 各ファイル名は、その変更の状態と共にコールバック関数に渡されます。
SccSetOption は 、さまざまなオプションを設定します。 各オプションは
SCC_OPT_xxx
で始まり、独自の定義された一連の値が含まれています。ソース管理プラグインでは、 ソース管理プラグイン SDK の参照セクションの内容について説明します。