CLR 4.0 NGEN PDB のサポートを使用する
Xperf と Windows Performance Recorder (WPR) はどちらも、共通言語ランタイム (CLR) 4.0 Native Image Generator (NGEN) PDB サポートを有効にした場合に実行できます。
注 WPR では CLR シンボルを直接処理できるため、NGEN サポートを構成および使用するときにフラグが不要です。
WPR ユーザー インターフェイス (UI) で記録を開始すると、保存された記録の横に NGEN プログラム データベース ファイル (PDP) が生成されます。 これらの PDP は、マネージド シナリオで NGEN を使用して作成されたモジュールのシンボルをデコードします。 Recording.etl の場合、NGEN PDB は Recording.etl.NGENPDB フォルダーにあります。
WPR での NGEN サポートの使用
NGEN サポートが有効になっている WPR を実行する前に、次のセットアップをお勧めします。
- (省略可能ですが、推奨) SymCache パス環境変数をローカル ディレクトリに設定する
Xperf での NGEN サポートの使用
Xperf で NGEN サポートを使用するには、次の手順を実行します。
管理者特権でのコマンド プロンプトで、以下のように入力します。
set _NT_SYMBOL_PATH=srv*C:\Symbols.NGEN;srv*https://msdl.microsoft.com/download/symbols
カーネル セッションを開始するには、次を入力します。
xperf -on Base -stackwalk Profile -f kernel.etl
CLR ランタイム セッションの記録を開始するには、次を入力します。
xperf -start ClrSession -on ClrAll:0x98:5 -f clr.etl -buffersize 128 -minbuffers 256 -maxbuffers 512
シナリオを実行します。
CLR ランダウン セッションを開始するには、次を入力します。
xperf -start ClrRundownSession -on ClrAll:0x118:5+a669021c-c450-4609-a035-5af59af4df18:0x118:5 -f clr_DCend.etl -buffersize 128 -minbuffers 256 -maxbuffers 512
タイムアウトを 15 に設定して、CLR ランダウンの完了を可能にするには、次を入力します。
timeout /t 15
CLR ランタイム セッション、CLR ランダウン セッション、カーネル セッションを停止し、それらを 1 つのファイルにマージするには、次のコマンドを入力します。
xperf -stop ClrSession ClrRundownSession -stop -d recording.etl
CLR 4.0 NGEN PDB サポートが有効になっている記録のデコード
管理者特権でのコマンド プロンプトで、以下のように入力します。
set _NT_SYMBOL_PATH=srv*C:\Symbols.NGEN;srv*https://msdl.microsoft.com/download/symbols
CLR 4.0 NGEN PDB サポートが有効になっている記録の転送
CLR 4.0 NGEN PDB サポートを有効にした記録を転送するには、シンボル パスに次を含める必要があります。
srv*C:\Symbols.NGEN
記録を別のコンピューターに転送するには、Recording.etl とフォルダー C:\Symbols.NGEN 全体 (そのサブフォルダーと共に) の両方を確実に転送します。