手順 5: スキーマのプロパティの昇格
この手順では、後の手順で作成したプロパティ値をBizTalk Serverオーケストレーションが参照できるように、スキーマ プロパティを昇格させます。 昇格は、メッセージ インスタンス内の特定の値を参照し、オーケストレーションやコンテンツ ベースのルーティング目的などのBizTalk Serverコンポーネントからアクセスできるようにするために使用するメカニズムです。 さらに、昇格されたプロパティは、Visual Studio の式エディターで Microsoft IntelliSense によって表示されます。
注意
BizTalk Health and Activity Tracking (HAT) ツールを使用した BTAHL7 監査およびログ機能では、昇格されたスキーマ プロパティのみを追跡できます。
スキーマ プロパティを昇格するには
ソリューション エクスプローラーの [BTAHL7 プロジェクト] で、DoorBell.xsd ノードをダブルクリックしてスキーマを開きます。
FirstName フィールド要素を右クリックし、[昇格] をポイントして、[クイック プロモーション] をクリックします。
[ OK] を クリックして、プロパティ スキーマをプロジェクトに追加します。
注意
Visual Studio は、要素が昇格されたことを示す、 FirstName 要素のアイコンにオレンジ色の円を追加します。
次のフィールド要素を昇格するには、次の手順を繰り返します。
MiddleName
LastName
Ssn
重要
社会保障番号 (SSN) などの患者 ID (PID) を昇格すると、BTAHL7 はシステムを介して受信メッセージごとにそのプロパティを追跡します。 この状況の副作用は、メッセージ追跡データベースが患者の SSN のコピーを保持することです。 これにより、重大なセキュリティの問題が発生する可能性があります。 このデータ ストアは細心の注意を払って保護するか、PID データの昇格を完全に回避する必要があります。
昇格したスキーマ要素に基づくドキュメントの追跡の詳細については、「正常性とアクティビティの追跡」の詳細については、「BizTalk Server ヘルプ」を参照してください。