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XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネント

XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネントは、XML 解析および XML 逆アセンブラーを 1 つのコンポーネントに組み込んでいます。 主要な機能を次に示します。

  • エンベロープの削除。

  • インターチェンジの逆アセンブル。

  • インターチェンジ レベルおよび個別のドキュメント レベルからメッセージ コンテキストにコンテンツ プロパティを昇格する。

    エンベロープを受け取った後、XML 逆アセンブラー コンポーネントで次の操作が行われます。

  1. 逆アセンブラーは、設計時にコンポーネントに静的に関連付けられたエンベロープ スキーマを使用するか、実行時にメッセージの種類からエンベロープ スキーマを動的に決定して、エンベロープを解析します。 スキーマを使用すると、エンベロープの解析中にエンベロープの構造を確認できます。 エンベロープの構造が定義されていない場合、ルート ノードの名前空間およびベース名を使用してスキーマを参照することで、エンベロープの構造が再帰的に検索されます。

  2. 逆アセンブラー コンポーネントは、エンベロープの各ドキュメントを解析します。 各ドキュメントに対し、独自のコンテキストを持つ BizTalk メッセージ オブジェクトが作成されます。ここで、エンベロープおよびドキュメントから昇格されたすべてのプロパティがコピーされます。 定義済みの XPath (エンベロープおよびメッセージの XSD スキーマに注釈としてコーディングされている) を使用すると、エンベロープ インスタンスおよびメッセージ インスタンスのコンテンツ プロパティが抽出されます。 個別のドキュメント スキーマとエンベロープ スキーマは、パイプライン デザイナーの逆アセンブラー コンポーネントに関連付けられます。

    XML 逆アセンブラーは、メッセージのボディ部分のデータのみ処理します。 このため、ボディ部分のプロパティのみ昇格できます。 昇格できるプロパティに関連付けられているフィールドの datetime 値は、プロパティの昇格が発生すると、UTC に変換されます。 ボディ部分以外は、そのまま出力メッセージにコピーされます。

Note

XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネントは、メッセージ ストアに達する前に、すべての日時プロパティを UTC に強制的に変換します。 BizTalk Server は、内部的に SQL datetime (タイム ゾーンの情報は含まれない) を使用します。 オーケストレーションで日時プロパティを生成し、生成したプロパティを後続のメッセージと相互に関連付けようとすると、正しく機能しない場合があります。XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネントにより応答時に日時プロパティが UTC に変換され、Microsoft SQL Server で元の日時プロパティと応答時間フィールドを同一のものとして認識できなくなるためです。 同様に、メッセージ イベントおよびサービス インスタンスの追跡データの表示で不整合が発生する場合があります。

XML 逆アセンブラー パイプライン コンポーネントの構成の詳細については、「XML 逆 アセンブラー パイプライン コンポーネントを構成する方法」を参照してください。

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