小売業界向けの Azure ランディング ゾーン
クラウド導入フレームワークの準備手法では、Azure 環境を Azure ランディング ゾーンを使用して作成する方法について説明しています。 Azure ランディング ゾーンにより、一連の共通設計領域を中心にして構築される実装オプションが数多く提供されます。
Azure ランディング ゾーンを使用すると、小規模な実装から始めて、徐々に拡張することができます。 より高度な環境では、エンタープライズ規模の実装オプションから始めることができます。 さまざまな実装オプションにより、短期的なニーズを満たす Azure 環境から開始できます。 これらの同じ環境を徐々に拡張して、長期的な運用ニーズを満たすことができます。
組織の配置による影響
小売企業の場合、IT 運用はその企業の過去の成長パターンに大きく影響されます。 具体的には、これらの成長パターンは、テクノロジ チーム全体の組織構造に影響を与えます。 これが運用管理に与える影響を理解するには、組織の初期配置に関するページを参照してください。
- 中央 IT、クラウド センター オブ エクセレンス (CCoE)、または一元化された運用の他の形態は、すべてのワークロードを処理することになるでしょうか。
- 戦略と計画では、実店舗とクラウド環境を統合する必要がありますか。
- 戦略と計画には、Payment Card Industry Data Security Standard (PCI DSS) などの規制コンプライアンス標準への準拠を必要とするデプロイが含まれますか。
運用モデルの調整
エンタープライズ運用を有効にする計画があり、IT チームとワークロード チーム間で職務を分ける必要がありますか。 その場合、エンタープライズ規模の実装オプションが、環境構成を加速させるには最適である可能性があります。
中央での運用に重点を置く計画を立てているときは、小さなアプローチを開始する方が、実装オプションとしてより適している場合があります。 このアプローチでは、クラウド導入計画と並行して、ガバナンス手法と管理手法を実行してください。
ネットワーク: ブランチ戦略
エッジの場所 (特に小売の実店舗) への接続が、クラウド導入計画に含まれる場合があります。 その計画では、境界ネットワークの理解は、Azure ランディング ゾーン戦略全体に欠かせないものとなります。
境界ネットワーク接続に加えて、トラフィック パターン、高度なセキュリティ制御、その他のプラクティスを検討します。 Azure ランディング ゾーンからエンタープライズ規模のランディング ゾーン実装オプションを使用して、これらのプラクティスをデプロイする方が簡単です。
コンプライアンス: PCI DSS
小売企業では、Payment Card Industry Data Security Standard (PCI DSS)への準拠が必要になる場合があります。 ただし PCI DSS は、小売向けクラウド導入要件でよく見られるコンプライアンス要件の一例に過ぎません。
クラウド導入戦略と計画では、規制コンプライアンス標準への準拠が必要になる場合があります。 その場合は、Azure ランディング ゾーンをデプロイする前に、小売業向けガバナンスに関する記事のコンプライアンスについて扱うセクションを確認してください。
次のステップ
次の記事では、クラウド導入の取り組みについて説明し、クラウド導入シナリオを成功させるうえで役立つ情報を提供します。